テスラ・モータースの創業者、イーロン・マスクがクビになったらしい」ということを今日のニュースで知った。
なんでも、米国のSEC(U.S. Securities and Exchange Commission | アメリカ証券取引委員会)が、マスクのことを「ツイートで投資家を欺いてんじゃねーよ!」と言って訴えてたことは知っていたので、そのあとどうなったか気にはしてました。
9月29日にSECが発表した内容では、罰金4,000万ドル(約40億円)と会長辞任という条件でケリがついたらしいが、会長辞任はともかくこの罰金額は条件提示する方もされる方も一般人の想像をつきぬけちゃってますな。しかも、マスク個人とテスラで20億円づつなんてね。
ちなみに、SECの発表した「条件」というのは次の通り。
Musk and Tesla have agreed to settle the charges against them without admitting or denying the SEC’s allegations. Among other relief, the settlements require that:
・Musk will step down as Tesla’s Chairman and be replaced by an independent Chairman. Musk will be ineligible to be re-elected Chairman for three years;
・Tesla will appoint a total of two new independent directors to its board;
・Tesla will establish a new committee of independent directors and put in place additional controls and procedures to oversee Musk’s communications;
・Musk and Tesla will each pay a separate $20 million penalty. The $40 million in penalties will be distributed to harmed investors under a court-approved process.
「容疑を否定も肯定もせずに和解に応じた」ってところが、テスラ社とマスクのすごいところなんだろう。いいように言えば「器の大きさ」だし、意地悪な見方をすれば「狡猾」といえるのかもしれない。
いづれにしろ、イーロン・マスクがいないテスラは、ジョブズのいないアップルのようなものではないだろうか。ジョブズが亡くなって今のアップルがただの「スマホ屋」になってしまったように、マスクが完全にいなくなったら、テスラは今のままではいられないだろうな。
会長は辞めさせられてもCEOには踏みとどまれたことは、テスラの将来に一縷の望みをつなぐことになったといえるだろう。